1971年10月にソニーからワールドゾーン9という愛称で発売されました。
SW1~SW5/FM/MW/LW/AIRの9バンド。
SW受信周波数は1.6MHz-26MHzをカバー、LWは150KHz-400KHzをカバーしています。
ダイアル指針にLEDが付いており、放送局に同調すると赤く点灯します。
ポータブル・ラジオとは一線を画しており、いかにも高級受信機といった風貌をしています。
20トランジスタ、11ダイオードで、9バンドをカバーし3つのマーカー、発光ダイオードによるチューニング指示、RFゲイン・ツマミ、BFOピッチ・ツマミ、受信待ちの時、雑音をカットするスケルチ・ツマミ等、ラジオとは違った数多くの機能が付いています。
受信周波数は、SW1:1600~3500kHz、SW2:3500~9000kHz、SW3:9000~14000kHz、SW4:14000~21000kHz、SW5:21000kHz~26000kHz、
LW:150~400kHz、MW:530~1605kHz、FM76~90MHz、AIR:108~136MHzとなっています。
ワールドゾーン・シリーズの特徴としてはどの機種も、長波を受信することが出来ます。
また、ワールドゾーン・シリーズの中でもこのワールドゾーン9のみ、バンド利用の種別によりダイヤルの周波数表示に赤、緑、黄などの色分けがされていて、とても見やすいものです。
外観のデザインはどっしりとした感じで、そのボディー色は銀色で輝いており、とても豪華です。
前面カバーを外すと、カバーがラジオ本体の下の方へ滑り込めるようになっています。
カバーを完全に収納をすると、カバー裏側にある世界時差表地図が手元で利用出来るようになっていて、とても便利です。
その他、内臓のロッド・アンテナは9段、延ばすと130㎝もの長さになります。
外国へは「Earth-Orbiter(地球の軌道)」という名称が付けられて輸出されており、世界中のBCLにファンに愛用されていました。
ワールドゾーン9(CRF-5090) ¥54,800