1989年に社名はトリオからケンウッドに変更になっておりましたが、 TS-950S 3.5-29.7MHz AM/CW/SSB/FM/FSK 100Wトランシ-バ-が 528,000円で販売されました。
同時期のV/UHF機にはTS-790があります。
TS-950SDは2波同時受信機能(サブ受信機)が搭載されておりました。
送信部にMRF429×2の50Vファイナルを実装し、余裕の100Wを出力していました。
出来ればアナログメーターであって欲しかったのですが、
POWとSWRおよびALCが同時に見れるのは、とてもありがたい機能です。
RFスピーチプロセッサーですが、IN/OUTが調整できる本格的な仕様です。
一番下にKEYスピードやVOX関連が小さなVRで配置されており、ここでディレイが調整できるのは、ありがたいです。
NBはTS-850と同様、通常とウッドペッカー用の2種類あり、メイン、サブ受信機それぞれ独立してレベルを調整できます。
しかも、サブのNBトリガーで、メインのNBを動作させることができます。
これは大変な優れもので、サブ受信機をONし、強い局の抑圧を受けないノイズの多い周波数に合わせる事で、メイン側で、とても安定した効きの良いNB動作が可能となります。(この場合、メイン側のNBボリュームは最低の0の位置にします)
CW用のフィルターもS-950S DIGIT ALには、 YK-88C-1, YG-455C-l, YG455CN1を標準装備しております。
さらにデジタルシグナルプロセッサーDSP- 10,温度補償型水晶発振ユニットSO-2も標準装備です。
ちなみにこの流れをくむ現用機はHF/50MHz帯 トランシーバーTS-990Sで760,000円 (税抜き)です。