1986年頃から始まったバブル景気。
私はあまりおこぼれに与る事はありませんでしたが、バブルの波はアマチュア無線界にも押し寄せておりました。
それまではV/UHF帯での交信はFMが主体で、CW,SSBでの交信は一部のマニアがHF機を親機にしたトランスバーターを自作してサテライト通信等で運用しておりました。
トリオでは1973年の144MHz帯のオールモード機TS-700を皮切りに続々と700シリーズが発売され、アイコム、ヤエスも似たような経過を辿ってバブル期も相まってアマチュア無線機の3大メーカーが相次いでV/UHFの固定型オールモード機を発売を開始しました。
1987年にヤエスからFT-736が発売
50/ 144/430/1200MHz SSB/AM/ CW/FM 10Wで 227,900円 50/1200MHzはオプション
1988年にケンウッドからTS-790が発売
144/430/1200MHzSSB/CW/FM 10W でGタイプは309,000円
1989年にアイコムからIC-970が発売
アイコムは後によりコンパクトなIC-910も売り出しています。
144/430MHz SSB/CW/FM 10Wで 268,000円 1200/2400MHzはオプション
いずれもオプションを追加すれば30万オーバー。
バブル期ならではの無線機です。