取り扱い説明書
IC-731は1985年にアイコムから発売になったHFのトランシーバーです。
当時としては241X239X94mmのコンパクトボディに1.9~28MHzのすべてのハムバンドをカバーし、カンガルーポケットがユニークでした。
特徴
受信部は100KHz~30MHzをカバーしており、ハムバンド以外は自動的に送信ができません。
AM/LSB/USB/CW/FM/RTTYのオールモード対応。
1stIF回路は70MHz帯のクリスタルフィルターを2エレメント使用。
デジタルVFOながらアナログ感覚のタッチで10Hzのチューニングステップ。
HFトランシーバーでは最初の液晶表示パネルの採用。
定格
一般仕様
受信 0.1~30MHz
送信 1.9075~29.7MHzのハムバンド
電波型式 A3J(USB,LSB)A1(CW)A3(AM)F(RTTY)F3(FM)
周波数ステップ 10Hz,1KHz,1MHz,HAM BANDステップ
電源電圧 DC13.8V ±15%
消費電流 受信無信号時 1.2A 送信最大出力時 20A
送信部
送信出力 SSB,CW 10~100W連続可変但し28MHz帯は50W
変調方式 SSB 平衡変調 AM 低電力変調 FM リアクタンス変調
FM最大周波数偏移 ±5KHz
スプリアス発射強度 -50dB以下
搬送波抑圧比 40dB以上
不要側波帯抑圧比 50dB以上
マイクロフォンインピーダンス 600Ω
受信部
受信方式 トリプルスーパーヘテロダイン
中間周波数 第1 SSB/AM/FM 70.4515MHz CW 70.4506MHz 第2 SSB/AM/FM 9.0115MHz CW 9.0106MHz
受信感度 SSB/CW 0.1~1.6MHz 10dB S/N 0dBμ以下 1.6~30MHz 10dB S/N -16dBμ以下
AM 0.1~1.6MHz 10dB S/N -16dBμ以下 1.6~30MHz 10dB S/N 0dBμ以下
FM 1.6~30MHz 12dB SINAD -6dBμ以下
FMスケルチ感度 1.6~30MHz -10dBμ以下
スプリアス妨害比 イメージ比 80dB以上 中間周波妨害比 70dB以上
選択度 SSB/CW 2.3KHz(6dB)以上、4KHz(60dB)以下
AM 6.0KHz(6dB)以上、18.0KHz(50dB)以下
FM 15KHz(6dB)以上、30KHz(60dB)以下
低周波出力 3W以上8Ω負荷10%歪時
RIT可変範囲 ±0.8KHz
ノッチフィルター減衰量 30dB以上