C601は、日本マランツから販売された430/1200MHz帯ダブルバンドFMトランシーバです。
シリーズに144/430MHz帯のC501,144/430/1200MHz帯のC701があります。
日本マランツはスタンダ-ド通信工業 として1946年に創業。
後に スタンダ-ド工業 → 日本マランツを経て1998年に通信機事業部が八重洲無線に売却されました。
前身はポータブルラジオやテープレコーダーなどを製造販売していた「スタンダード工業」。
超小型トランジスタラジオ「マイクロニック・ルビー」シリーズに代表される小型化において設計開発力・実装技術を発揮していた。
その技術はC501シリーズにも受け継がれておりました。
小型軽量のトランシーバで、重量はわずか160g。
出力は430MHz帯で280mW1200MHz帯で100mWと控えめですが、キャンプ場やイベント会場での連絡用としては必要にして十分であり、的を得ていたと思われます。
特に430/1200MHz帯においてはレピーターもありますので、十分実用になりました。
このシリーズのトランシーバーは小型で電源の心配が少ない点も含めて、マイクロ波のトランスバーターの親機としては最適でした。
市販の単三タイプ電池2本で運用可能なことで、仮に電池切れになってもコンビニを始め簡単に手に入ります。
定格
一般仕様
電波形式:F3E
マイクロホン入力インピーダンス:2KΩ
スピーカーインピーダンス:8Ω
動作電圧範囲:2.2~3.5V
消費電流:送信時:約280mA(430MHz帯)約220mA(1200MHz帯), 受信時待ち受け時:
38mA(430MHz帯)40mA(1200MHz帯)
本体寸法:(W)64mm×(H)29mm×(D)29mm(突起物含む最大寸法)
本体重量:約160g(電池・アンテナを含む)
受信部
受信周波数範囲:430.000~439.995MHz,1260.00MHz~1299.99MHz
中間周波数:1st:58.05MHz, 2nd:450KHz
受信感度:430MHz帯 -10dBμ(-16dBμ:JAIA測定法)
:1200MHz帯 -8dBμ(-14dBμ:JAIA測定法)
入力0.5μV時のS/N:30dB以上
低周波出力:約100mW(10%歪時)
送信部
送信周波数範囲: 430.000~439.995MHz,1260.00~1299.99MHz
送信出力:約280/100mW(電池3V時)
変調方式:リアクタンス変調
最大周波数偏移:±5KHz
スプリアス発射強度:430MHz帯 -40dB以下
1200MHz帯 -30dB以下